本文へジャンプ

会員インタビュー

同友会の会員にインタビューしてみました。仕事に対する姿勢、同友会についてなど、さまざまなジャンルの会員が語ります。

会員インタビュー vol.4 丸山工業株式会社 代表取締役 九川治喜氏

「富士山の高みへ!光り輝く会社づくりに向けて」

タイヤセレクトの渡辺信友さんと並んで、この方もぜひ!と、鈴木製作所の鈴木高史さんから熱烈な推薦を頂いた、丸山工業株式会社、代表取締役の九川治喜さんに聞いてみました!

入社までのエピソードを教えてください!

  こんにちは九川です。僕は昭和40年に、上九一色村(現:富士河口湖町)に生まれ、その後富士宮に移りました。当時、父親が丸山工業の社長をつとめていましが、「お前は自分のやりたいことをやれ」と言われていたこともあって、東京の大学に進学後は富士宮に戻ったり跡を継ぐ気もなくコンピュータ関連業界に就職したんです。

 でも、30歳を前に、自分が今後進む道について悩み始めていた時期に家族と話をする中で、還暦も近づく父の事も考え、富士宮に戻ってくる決心をしました。1994年に丸山工業に入社、ひと通りの業務経験を経て、10年の区切りが近づいた2003年に代表取締役に就任しました。

同友会の入会

 社長を継いだものの「社長業はこれでいいのか?」と自問自答することも多く、危機感みたいなものをずっと感じていました。そんな矢先の2009年、交流のあった会員さんから紹介をうけて入会しました。

「自分から行かなければ!まずは、参加しよう!」と、勉強会や様々な講演など、どんどん参加しました。同友会に入ってまだ2年と少しですが、昨年、Eグループ長を任されて富士宮支部の会員約100名中20人くらいのEグループをまとめたり企画を行っています。

その中で気づいたのは、勉強や講演はもちろんなのですが、そうして「人をまとめる・考える」という活動のプロセス、一つ一つも学びなんだな、という事でした。

また、同友会の学びで最も大きかったのは、「経営指針研究会」に参加した事です。富士宮支部を立ち上げたようなパワフルで熟練の先輩方4〜5名を講師に、会社の経営理念や経営指針を創るレクチャーを受けました。

他の会社の経営の事なのに、みんな自分の事のように熱心に相談にのってくれたり、厳しい直球の意見もぶつけてくれました。時には恥ずかしくて頭も体もかーっと熱くなるような日も何度もありました。

自分の会社とは何であって、どんな会社になるのか?どんな経営者になり、どんな環境をつくるのか?悩みながらも、なんとか経営理念や経営指針を形にすることができました。

昨年2010年後半に皆さんに発表したばかりで、今の時点では、理念の検証や浸透、指針の具体的実行開始など、まだまだ発展途上段階ですが一つ一つ取り組み始めています。

今後の展望や目標は?

 弊社で手がけるプレス・パイプ加工の仕事のうち、95%以上が自動車関連ですが、この技術を活用した、同業種異分野の事業展開も考えられるのでは?むしろ考えなければいけないのでは?と思うようになってきました。

リーマンショックの際に丸山工業も売上3割近く減と大変な時期を経験しました。休業や補償を活用しましたが、今となっては、消極的な対応だったかな、と反省し、次にいかそうと考えています。

というのも、今まで過去の延長上での業務がほとんどでしたが、丸山工業の付加価値、強みを発揮できる商品づくりや新しいチャンネルづくりの為に研究をあまり多く行って来ませんでした。これからは「考える時間」をもっとつくっていこう思います。

結果としてリスク分散にもなるでしょうし、何より、経営理念として策定した

★私たちは「今ある自分」に感謝し、世の中に必要とされるものを心を込めてつくることを使命とします
★私たちは常に考え、富士のような高みを目指して成長し続けます
★私たちは一日、一瞬を大切にし、光り輝いて仕事をします

という言葉にもあるように、経営者も社員も、人に必要とされるものを、輝いて楽しみながら仕事をする会社に進化させていきたいと思います。

同友会を知らない人に向けて
 同友会は、経営者として、ぶれない心の軸をつくっていける会、だと思っています。2代目や3代目の社長だと、今までのレールがある分、日々流されてしまいがちですが、指針を作り、理念を見直し、大事な会社の羅針盤を作っていくことができます!
同友会のメンバーに向けて
 もっともっと一杯学びたいです! 日々一緒に成長したいです!

九川さんありがとうございました!

番外編:「音楽とクガワハルキと経営と」

田邉:九川さん、素敵な話の後に、もう一つ、語っていただきたい内容があるんですが・・・音楽の事をぜひ・・・。

九川:はい(笑)来ると思いました。再登場の九川です。そうですね、自分の大きな趣味というか、ライフワークとして音楽があります。中学時代になるんですが、当初、部活動で卓球部に入ったものの、元々運動が苦手で長続きしませんでした。
それを見かねた吹奏楽部の先生が「うちに来ないか」と誘ってくれたのがきっかけで音楽の世界に飛び込みました。

田邉:音楽は経験あったんですか?

九川:ないない!経験はおろか楽譜も読めなかったです!
どっちかっていうと、来ないか?というより、「フラフラしてるならお前来い!」に近かったかも・・・。吹奏楽部も人手不足だったようで・・・。「素人でも良い、全部教える!」と。

田邉:無茶な(笑)でも・・・無茶じゃないというか、本当に覚えてしまったんですよね?

九川:はい、最初は不安でしたが、トランペットを皮切りに勉強・演奏していくうちに楽しくなってきて、その後、高校・大学、そして今現在も音楽活動を続けています。専門の楽器はバスーン(ファゴット)です。

田邉:低音をがっちり支える!すごいですよね!きっかけはどこにあるかわかりませんよね!きっかけといえば、確か奥様とも音楽が縁で・・・?

九川:田邉さんネット記事でそこまで話させますか?(笑)たしかに、妻は交響楽団で一緒に演奏していた仲間です。

田邉:そして「俺と、人生のハーモニーも一緒に奏でよう!」と口説いたとか?

九川:言ってない言ってない!(・・・近いことは言ったかも?)・・・はい。それ以上はここではシークレットです!(笑)現在は文字通り音楽一家です。

田邉:ありがとうございます★何気ない顧問の先生の一言がなければ、音楽を楽しむクガワハルキさんも居なかったかもしれませんし、30歳前の転機で富士宮に戻って経営の道に進んだかどうかも分からなかったでしょうし、今の家族も無かったかもしれない。

九川:ほんと、人生不思議ですね。実は僕は昔は引っ込み思案というか、おとなしいほうで人前に出たりするのが苦手だったんですが、音楽をはじめたら、楽しくて前に出たい!という気持ちが強くなってきたんですよ。これまた不思議です。

田邉:きっと、九川さん自身、そういう感性というか、素養を持っていたんじゃないかと思います。そして、楽しみながら継続してきたことでどんどん自信を付けられて来られた。

経営もきっと同じで、丸山工業交響楽団、指揮者がお父様から九川さん変わられて数年が経つわけですが、自分がどのパートを担うのか、そして楽団員(社員)のやる気や個性、元気をどんな風に引き出すのか?どんな音を奏でるのか?今までと同じか、それとも違うレパートリーを増やすのか?そしていかにお客様にも喜んで頂けるか?

いずれにしても、指揮者として、経営者として迷いもするけれど、やっぱり楽しむこと、関わる人みんながキラキラ輝くことにしっかり焦点を置いて一つ一つ継続する事で、これからもっともっと、良い会社に育っていくんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

そして、みんなで奏でるハーモニーの方向性を決める、自信を持つ、その為の軸として・・・

九川:経営理念や指針がある、ですかね!威風堂々のハーモニーを奏でて、お客様も自分たちも嬉しい丸山工業に育てていきたいと思います。

九川・田邉:ありがとうございました。(ぺこり)

 

同友会のグループ会での演奏

 

長文お読みいただきありがとうございました。
後半は対談形式でお届けしました。

また感想を聞かせてください!

お届けは富士宮支部 副支部長&WEB担当 有限会社カボスメディアワークス 代表取締役の田邉元裕でした。(2011.2.23更新)

次回の取材、お楽しみに!

← Vol.3 (有)ワタナベ 渡邊信友氏 Vol.5 (有)車のマルコ 小林貫一氏 →
丸山工業 株式会社 プロフィール
事業内容 : 自動車部品等製造・鉄板等のプレス加工・パイプ加工(バルジ・シボリ・曲げ等)
同友会入会 : 2009年
所在地: 418-0111 静岡県富士宮市山宮2201-10
電話番号: 0544-58-4750
ホームページ: http://www.maruyama-kogyo.co.jp
会員インタビュー vol.4 丸山工業株式会社 代表取締役 九川治喜氏
  • 会員インタビュー
  • 会員インタビューの詳細はこちらから
  • 同友会富士宮支部の活動記録ブログ
  • 静岡県中小企業家同友会 富士宮支部
  • 静岡県中小企業家同友会
  • 中小企業家同友会 共同求人サイト
  • 中小企業家同友会全国協議会
  • 同友会会員検索
  • 同友会活動支援システム